ジェノヴァの旅 7
4月8日金曜日
いよいよ大会1日目
そして、デモンストレーション本番
これまで用意した全てを、
余すところ無く出しきらなければならない日
その日が、やってきたのだ。
前日ホテルで自分の足を見てみる。
見たこと無い水膨れ
連日の作業をなれない靴でやり通そうとした自分の判断ミスである。
荷物になっても、作業用の靴だけは別に用意するべきだ。
自分の甘さを呪う。
これは試練だ
未熟な過去の自分に打ち克つ為の試練と受け取った……《JOJO第5部 黄金の旋風 ディアブロ》
しかし意気が高まっているのだろう、
不思議と痛いと言う感覚より、
歩きにくい
くらいの感じであった。
ついに、味だけでなく感覚まで鈍ってきたか？
と思ったりして、さあ本番当日。
最後まで走りぬくだけだと、
自分に言い聞かす。
そんな僕に神からのエールが舞い降りた。
JOJO おぉ, 私のJOJOよ 《JOJO第5部 黄金の旋風 ディアブロ》
ふと神の声がした気がしたので
港の方を見てみると、
なんとJOJOの名前を冠した船があるじゃあないか‼️
な、なんだって〜〜〜〜‼️
思わず記念写真をパシャリ❗️
やはりこの旅は船とは切り離せ無いようだ。
会場に着き、一張羅に着替える。
この時も、
クリスティーナとアウロの2大ルーマニア美女の活躍が目立つ。
なんと着替えを手伝ってくれたのだ。
僕はまるでキリストにでもなったかのように、
両手を上げて立っているだけでよかった。
あり得ぬルーマニアマジック。
気がついたらそこにはピシャリ着替えた自分がいた。
胸にエリコさんが作ってくれた赤い薔薇を付け、
『反対がわにもう一個つけたらシャラポワになれるけん、下さい』
と、緊張のあまり、
訳のわからない事を言っている自分がいた。
オープニングセレモニー後の一番手ならでわの、
まさかの照明落ちにも負けず、
最後の調整を行う。
時間まであと３０分
ここで記念撮影
パシャリ‼️
緊張感と武者震いが伝わってくる奇跡の1枚
準備は整った！
覚悟はいいか？
俺は出来てる！ 《JOJO第5部 黄金の旋風 ブチャラティ》
いよいよ、日本の美意識を、ヨーロッパの人たちに
花で表現する
舞台が整った
to be continued….